オ―ティズム ミュージシャン コンサート&シェア会 vol.1

 

オ―ティズム ミュージシャンコンサート&シェア会 vol.1 を、

東京・国立オリンピック記念青少年総合センターにて、開催いたしました。

多くの方々がお越しくださり、大変有意義な時間を共にすることができました。

当事者たちの熱演、その親たちによるお話、参加者のみなさまとの意見交換など、

たくさんの笑顔にあふれたコンサートとなりました。

 

 

 1部は、コンサートとお話。

  今回の6組の出演者は、さまざまな舞台で活躍するミュージシャンから

  楽しくレッスンに励んでいる人などいろいろです。

 

 2部は、会場全員でのシェア会。

 

 3部は、持ち寄った楽器で「ビリーブ」の合奏。

  音楽で参加者たちの心もひとつになりました。

 

 

 

 

 

開催日時2013年 42日(火) 

                        13:30開場 14:00開演 16:30終演

 

会場 : 代々木・国立オリンピック記念青少年総合センター

                 カルチャー棟4F・音楽演劇室(中練習室)

     ※入場無料【事前申し込み制】

 

主催 オ―ティズム ミュージシャン研究会

     ※問い合わせ autism.mc@gmail.com

 

参加者 68名(当事者21名、ご家族30名、指導者・支援者17名)

 

内容

  【1部】 オーティズムミュ-ジシャンの演奏

   +保護者によるお話(これまでの経緯や現状、きっかけなど)70分

 

    荒木(ピアノ連弾)、関田(ピアノ連弾)、吉岡(ピアノ)、

    小柳(ピアノ)、本間(ヴァイオリン)、

    ノブタク(ヴァイオリン&フルート)

 

 

*プログラム*

 

 1. [ピアノ連弾]荒木 珠音・安子              かっこう (ドイツ民謡)

                              みつばちのマーチ (外国曲)

 

    2.[ピアノ連弾]関田 莉緒・千草                 ぶんぶんぶん (ドイツ民謡)

                                                      糸巻きのうた

 

  3.[ヴァイオリン]本間 惟彦        カヴァティーナ  (ラフ)

 

   4.[ピアノ]吉岡 駿         

                         歌劇「カルメン」のジプシーの歌

                              演奏会用トランスクリプション

                                                                               (モシュコフスキ)

  5.[フルート・ピアノ]小柳 拓人                         

                                                                               花 (滝 廉太郎)

                              トルコ進曲によるコンサートパラフレーズ 

                                                              (モーツァルト作曲・ヴォロドス編曲)

 

 6.[ヴァイオリン&フルート]ノブタク

                    イッツ ア スモールワールド(ロバート&リチャード・シャーマン兄弟)

                    少年時代~パッフェルベルのカノン風 (井上陽水)

 

     

                                             ♪♪♪♪♪

 

 

【2部】 シェア会   45分

    参加者全員で輪になって自己紹介、現状報告など 

   

【3部】 全員合唱、合奏「ビリーブ」  15分

    合奏の公開リハーサルを経て、本番

 

 楽器内訳:ヴァイオリン(6)、チェロ、フルート(2)、

 オーボエ、クラリネット、トロンボーン、鈴、タンバリン、

 iPodアプリ、ドラム、ピアノ

 

 

 

 《フォトギャラリー》 

      

  (クリックしていただくと、大きい画像が見られます。)

 

オ-ティズム ミュージシャン・プロフィール

                       (出演順・2013年3月現在)

 

 荒木(あらき) 珠音(じゅね) (June Araki)

 

この春、特別支援学校小学部を卒業し、同・中学部1年生になります。

重度の知的障害を伴う自閉症。会話を含め人とのコミュニケーションを

取ることが難しく、日常生活の中で出来ることは多くないですが、

明るく活発なムードメーカ-。音楽と発表会が大好き。

3歳から、音楽講師である母・安子にピアノや歌を習う。

 

 

 関田(せきた) ()() (Rio Sekita)

 

四月から中学校の特別支援級の一年生です。

高機能自閉症で感覚過敏の為に偏食だったりします。

音楽教室は私(お母様)が通っていた事もありますが、何か一つ学校以外の

場所で好きな事を持ってくれたらいいなと思いピアノ科に進みました。

今年の夏の発表会はきらきらぼし変奏曲に挑戦します。

 

関田(せきた) 千草(ちぐさ) (Chigusa Sekita)

出産を終え育児の真っ只中でアスペルガー症候群の診断を受ける。

小学校から高校卒業まで音楽教室で鍵盤楽器を習う。聴覚過敏があり、それが音楽を

豊かにもしているが日常生活を送る上では支障をきたす事もある。

目標は、トランペットを吹ける様になること。今は放送大学の選科履修生。

 

 

  本間(ほんま) 惟彦(のぶひこ) (Nobuhiko Honma)

 

東京都杉並区出身。特別支援学校高等部卒業。

会社員。中度の知的障害伴う自閉症。

多動、言葉の遅れが目立ち、ヴァイオリンの音色にこだわりがあったことから、

5歳から山口音楽教育センターでヴァイオリン治療教育を始める。

中学生のころから地域の児童館のコンサートなどに出演し、20103月、

障がいのある人を受け入れた「コバケンとその仲間たちオーケストラ」の

スペシャルオケメンバーとして、NHKホールでの「こころコンサート」に出演。

その後知り合ったメンバーでユニットを結成し、ソロ以外にも

ヴァイオリンデュオ、フルート&ヴァイオリンデュオ、アンサンブルで

演奏活動を始める。 

 

 

 吉岡(よしおか) 駿(はやき) (Hayaki Yoshioka)

 

知的な遅れを伴う自閉症で、中学校の特別支援学級に在籍する2年生です。

5才からピアノを始め、記号や文字、数字に強い関心があり、楽譜を読むこと

が大好きです。
2012年7月に鳥栖ピアノステップ・パラリンコース上級部門で金賞と
審査員

特別賞。

同じく7月、第30回エターナルピアノコンクール中高生の部で第3位を受賞。
皆さんに演奏を聴いて頂けて、光栄です。気分にムラがありますので、

拙い演奏になるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。

 

 

 小柳(こやなぎ) 拓人(たくと) (Takuto Koyanagi)

 

世田谷区在住、特別支援学校卒。19才。

自閉症で知的障害もあり言葉でのコミュニケーションが苦手。

幼少期は大変多動。

5才よりピアノを習い2009年「国際障害者ピアノフェスティバル」カナダ大会

特別賞、2011年同・アジア大会銀賞、2012年同・全国大会金賞。

これまでの活動が2010NHKTV「福祉ネットワーク」で全国放映。

12歳からはフルートもはじめ、オーケストラ参加。現在、会社勤務の傍ら、

全国各地でソロ演奏また母と共に「特異を得意にかえて」と題した

講演&コンサート、就労に関するミニ講演を行う。

 

 【ブログ】 小柳拓人~自閉症のチャレンジドピアニスト 

 

 

 ノブタク (Nobutaku)

 

自閉症のヴァイオリン&フルートのデュオグループ。

本間惟彦、小柳拓人の名前の頭文字をとって「ノブタク」。

2010年のNHK厚生文化事業団50周年イベント「コバケンとその仲間たち

スペシャルオーケストラ」で出会い、そこでの二人の様子がNHKTV

「福祉ネットワーク」で紹介される。

2011年より活動をはじめ、回を重ねるごとにお互いの音が聴けるように

なってきた。

自閉症啓発イベント、荻窪音楽祭、ハートフルコンサート、ノブタクと

その家族たちコンサート、台湾自閉症音楽楽団との共演など多数の

コンサートに出演中。

ピアノ伴奏はノブの母、本間桃子。

 

 

                  ♪♪♪♪♪

 

参加者のアンケートより

 

 ・共通の自閉という困難を抱えた家族やその支援者が集い、

  楽しい時間を持てたこと、説明しなくてもわかりあえる安心感が

      感じられて良かった。

 

 ・演奏も素晴らしく、音楽を通じて仲間と繋がっていけること、

  とても素敵だと思った。

 

 ・このような場を企画して下さり、ありがたい。

 

 ・仲間がたくさんいることが励みになった。

 

 ・障害の特性ゆえ気持ちのやり取りは難しい点もあるが、

  音楽を通じてなら可能なことが多くある気がする。